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生前にお墓を選ぶ「生前墓」とは?生前建墓のメリットや流れを解説

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生前にお墓を選ぶ「生前建墓」とは?メリットや流れを解説

お墓は亡くなった後に建てるものだと思っている方も多いと思いますが、今や約6割以上もの方が自分自身でお墓を建てている時代です。
近ごろ耳にするようになった「終活」という言葉が生まれたように、自分自身のライフエンディングを考えて、事前にお墓の準備をする方が増えています。
その動機は様々ですが、家族のためや自分のためを想った、前向きな行動である場合がほとんどです。
・自分の納得のいくお墓を選びたい。
・心配事を済ませて余生を謳歌したい。
・遺される家族に面倒をかけたくない。負担を減らしたい。など

目次
▶ 生前墓とは
▶ 生前墓への関心が高まっている
▶ 終活・生前墓に対する家族の想いは?
▶ 生前墓をするメリットとは?
▶ 生前墓から納骨までの流れ
▶ 墓地選びから始める生前墓

生前墓とは

生前墓とは、自分が入るお墓を自分自身で建てることを言います。
自分が生きているうちに家族や子供と相談しながらじっくりとお墓選びをすることができるので、家族みんなが納得のいくお墓を購入することができるでしょう。

生前墓のメリットは、お墓に眠る本人と、実際にお墓参りをするご家族の双方の意向を事前に話し合えることです。
もし生前墓の準備がないまま自分が亡くなってしまったら、遺された家族達は悲しみに暮れる中、あなたのお墓に対する意向や希望が分からないまま手探りでお墓選びをしなければならなくなってしまいます。

生前墓を建てるには、まずどこの墓地にするかを選んで使用契約を結ぶことになります。(墓石づくりはその後)
生前墓を建てる墓地を選ぶ際の注意点は、一部の霊園では生前墓の受付不可と定められているところがありますので、申込資格をしっかりと確認するということです。
また、墓地の使用契約を結んだ後は、維持費として年間数千円~数万円ほどの管理料の支払いが発生します。
これは実際に墓石を建てる前であったり、埋葬を行う前であっても、墓地の使用権を得た時点から霊園に対して支払う費用になります。

生前墓への関心が高まっている

例えば東京都稲城市にある公営霊園「公営 稲城・府中メモリアルパーク」の平成29年度の募集では申込区分ごとに墓地使用者の募集が行われましたが、ご家族のご遺骨をお持ちの方が申し込める「遺骨所持」と、ご自身のお墓を求める「生前」の申込区分では、申込数に大きな開きがでました。「生前」はいずれも募集数を大幅に上回った高倍率となっており、自分で自分のお墓を建てることへの意識の高まりが見てとれます。

墓所タイプ申込区分募集数申込数抽選倍率
芝生墓地遺骨所持48173約0.2倍
生前61220約3.6倍
普通墓地遺骨所持5630約0.5倍
生前建墓7155約22.1倍
合葬式墓地遺骨所持計235
計68約0.3倍
生前計101計200約2.0倍
樹木式墓地遺骨所持計54計24約0.4倍
生前計27計251約9.3倍

※一部を抜粋して掲載しております。申込区分ごとの申込数に偏りが出たため、抽選時に募集数が振り替えられました。上記は振り替え前の応募状況になります。

終活・生前墓に対する家族の想いは?

人生の終わりに際して、家族へ託す事柄は多岐に渡ります。家のお金のことや手続き、家族への要望、貴重品の在り処や、飼っているペットのことなど…その全てを何の準備もなく引き継ぐのは、遺された家族にとって大変なことです。
では何を準備をしておけば、家族の負担が和らぐのでしょうか?

子世代へのアンケート

親にエンディングノートを書いて欲しいと思っていますか?
子世代へのアンケート 親にエンディングノートを書いて欲しいと思っていますか?
子世代の6割以上が、親にエンディングノートを「書いて欲しい」と思っているようです。
すでに準備を済ませているご家庭はわずか1%でした。
ライフメディア リサーチバンク調べ
※親が存命している30代の男女400名に調査を実施。※調査期間:2014年3月5日から3月12日。

どのようなことをエンディングノートに書き残してほしいと思いますか?
子世代へのアンケート どのようなことをエンディングノートに書き残してほしいと思いますか?
葬儀や墓のことが第一位でした。どのように供養して欲しいか、本人の意思を知りたいと思っているようです。
ライフメディア リサーチバンク調べ
※親がエンディングノートを書いている、または親に書いてほしい人の回答(複数回答)
※親が存命している30代から50代の男女1200名に調査を実施。※調査期間:2014年3月5日から3月12日。

お墓や葬儀の準備は、一生に何度も経験することではありません。アンケート結果からも分かるように、子世代はお墓や葬儀について親の考えや意向を汲み取りたいと思っているようです。「どうしたらいいのか分からない」という不安を取り除いてあげるとよいでしょう。
エンディングノートに書き記すことも一つの手段ですが、お墓や葬儀は生前に準備を済ませておくこともできます。特にお墓は、ずっとかたちに残るものですから、「お墓に入る人(親)」と「お墓参りする人(子)」と双方の意見を出し合って、家族みんなが納得のいくものを選んでおくとよいでしょう。

また、相談はお互いのタイミングが大事です。
責任ある仕事、妊娠・出産、お受験の準備など、子世代も忙しい毎日を送っています。ネガティブに受け止められることのないよう、お互いにゆっくりと話し合える時を見計らって、相談をもちかけてみましょう。

生前墓をするメリットとは?

遺すお金と、これからの人生に使えるお金が見えてくる。

お墓や葬儀には、ある程度まとまった費用がかかります。お墓や葬儀に必要なお金が分かってくると、老後に使う生活費や交遊費、子供に遺すお金にいくら位充てられそうか、見当がつけやすくなります。人生設計を見つめ直すことで、自分自身が安心して充実したシニアライフを過ごすことができます。
また、生前にお墓を購入することは、相続税対策としてのメリットもあります。ご家族にお金を遺すと相続税がかかる場合がありますが、お墓などの「祭祀財産」は非課税となります。

遺される家族の負担を減らせる。

いざという時に、悲しみに暮れる暇もなく、やるべき事や分からない事が一気に押し寄せるのは、遺される家族にとってとても大変な状況です。「失敗したくない」という精神的な負担をご家族が感じなくていいように、お墓や葬儀など大きな物事だけでも準備を始めておきましょう。
生前に準備をしておけば、遺族はあなたの考えや気持ちに沿うことができ、後悔したり、不安になったりしなくて済みます。

家族と一緒に、失敗のないお墓選びができる。

お墓を選ぶにあたって、予算、自宅からの距離、お墓の大きさ、墓石のデザイン、石にどういった文字を彫刻するかなど、様々な検討が必要です。
お墓に眠る人の意見だけではなく、お墓を受け継いでお参りをするご家族の希望も踏まえながら準備を進めると、長い目でみて失敗や後悔のないお墓を選ぶことができます。
家族と一緒に、失敗のないお墓選びができる。

デメリット:選べる墓所に制約がでる場合もあり。

市町村などの自治体が運営する公営霊園では、墓地の申込条件に「ご遺骨を所持していること」が定められていて、生前墓を受け付けていない場合があります。
民営霊園や寺院墓地であれば生前墓できるところがほとんどですので、お墓探しをする上での希望条件にするとよいでしょう。
また、近年の需要の高まりも影響してか、生前でも申し込みができる公営霊園も増えてきています。公営霊園へのお墓建立を希望する場合は、お住まいの自治体の募集要項を確認してみましょう。

参考:生前墓ができる公営霊園の例
横浜市営 日野こもれび納骨堂(神奈川県)
宝塚市営長尾山霊園(兵庫県)
八王子市営緑町霊園(東京都)の合葬式墓地 など

生前墓から納骨までの流れ

お墓を建てるには通常2~3ヵ月程かかります。節目の四十九日に納骨を行う場合には、生前にお墓の準備を済ませておかないと間に合いません。
お墓探しから墓石建立、ご納骨までの一連の流れをご紹介します。

(1)墓地の資料を取り寄せる
墓地探しをする時に、まずは希望条件に合う墓地情報を調べます。WEBの資料請求フォームからパンフレットを取り寄せてみましょう。この時に、墓地だけでなく石材店を選ぶことも大事です。
⇒関連ページ「お墓選びで失敗しないためには」

(2)墓地を見学する
実際に現地へ赴いて、施設の充実度はどうか、陽当たりはどうか、園内はきれいに整備されているか、どんなお墓が建っているか、などのポイントを押さえて見学しましょう。
見学の希望日時は石材店へ連絡を入れます。分からないこと、気になったことは、その場で係員に質問をしてください。

(3)墓地の申し込みをする
ご希望に適う墓地が見つかったら、予約・契約をします。永代使用料や管理費などを支払い、必要な書類(住民票など)を提出すると、墓地の使用者として認められます。

(4)墓石デザインの打合せ・発注
石材店と相談をしながら、墓石の形、石材の色や種類、彫刻する文字などを決め、墓石工事の見積りをもらいます。ご契約後にいよいよ墓石づくりがスタート。墓石契約から2~3ヶ月程度で完成します。(墓石のデザインにより異なります)

(5)お墓に納骨をする
納骨をする日取りが決まったら、霊園や石材店に頼んでお墓の蓋を空けてもらい、骨壺を中に収めます。墓前や霊園の法要室などで開眼供養(かいげんくよう)を行う場合は、事前にお坊さんの手配もしておきましょう。

墓地選びから始める生前墓

生前墓は、慌てずじっくりとお墓選びをすることができます。まだ希望条件が漠然としていて定まっていないという方も、複数の霊園に足を運んで特徴を比較することで、自分の理想のお墓のイメージが見えてきます。
まずは一歩、行動を起こすことから始めてみましょう。
⇒お墓をエリアから選ぶ
⇒お墓をこだわり条件で探す

神奈川県で人気の墓地

鎌倉霊園(神奈川県鎌倉市十二所512)
伝統と格式ある首都圏屈指の大型霊園。神奈川県で人気の墓地 鎌倉霊園

川井聖苑(神奈川県横浜市旭区川井宿町91-3)
2020年横浜市に新規オープン。ライフスタイルに合わせたお墓選びが可能。
⇒コラム:横浜屈指の大型霊園オープン 公園墓地「川井聖苑」

⇒神奈川県の墓所 総合アクセスランキングTOP20はこちら

東京都で人気の墓地

築地本願寺 西多摩霊園(東京都あきる野市菅生716)
サービス、設備に優れた公園墓地。築地本願寺 西多摩霊園
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埼玉県で人気の墓地

駅前霊園美南(埼玉県吉川市道庭463番地6)
駅から徒歩でお参りできるアクセス至便な公園墓地。埼玉県で人気の墓地 駅前霊園美南
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千葉県で人気の墓地

メモリアルパーク・メモリアルグリーン流山聖地(千葉県流山市西深井2173-1)
都心からでもお参りできる都市型霊園。千葉県で人気の墓地 メモリアルパーク・メモリアルグリーン流山聖地
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全国の墓所アクセスランキングTOP50

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